こんにちは、あちです。
秩父市中町に鎮座する秩父今宮神社は、武甲山の伏流水が湧き出る「龍神池」や「清龍の滝」など、水にまつわる霊場を有し、八大龍王を主祭神とする水の神様の神社です。
※神社の由緒や見どころはこちらから。

今回は、そんな秩父今宮神社でいただける「ご朱印」「お守り」「おすすめ授与品」等について、実際の写真とともにご紹介します。
特に「三体守り」や「秩父今宮坊」についての情報は参拝前に知っておくと便利です。
さらに犬用の小さな茅の輪が設けられており、ペット連れの参拝者にありがたい配慮もされています。
この記事が、秩父今宮神社参拝の際のご参考になれば幸いです。
開閉式(アコーディオン)について
本記事では、一部の項目が「見出しをタップすると開く形式」で表示されます。
右端の「∨マーク」や「見出しの文字」をタップすると、詳しい内容をご覧いただけます。
秩父今宮神社のご利益
秩父今宮神社では、水の神「八大龍王神」をはじめ、厄除け・病気平癒・商売繁盛・学業成就など、さまざまな信仰を集めてきた神々が祀られています。
また、ご祭神には、修験道の祖とされる役尊神や、子授けや浄化に関わる神々も祀られており、長年にわたり地域の信仰を集めてきました。
こうした信仰を背景に、秩父今宮神社では、それぞれの神様にちなんだお守りやご朱印、その他の授与品が用意されています。
秩父今宮神社のご朱印
秩父今宮神社で受けられるご朱印は全部で6種類あります。
①今宮神社
②八大龍王宮
③お姿
④役尊神
⑤神変大菩薩
⑥龍上観音
秩父今宮神社で私が受けたご朱印







③お姿のご朱印は、一粒万倍日限定で、通常の墨書ではなく金文字で直書きしていただける特別仕様となっています。
特別感があるので、一粒万倍日にご参拝する事をおすすめします!
お姿」とは? お姿ご朱印の「
「お姿ご朱印」とは、「靇(おかみのかみ)」という文字を崩して八大龍王の姿を表現したご朱印です。
明治時代の神仏分離により、八大龍王は「靇」と呼ばれ、龍神木の樹洞に祀られ、文字でその「お姿」を表したのが由来です。
一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)とは?
「一粒万倍日」とは、たった一粒のモミが万倍にも実る稲穂になるという意味を持つ、縁起の良い日とされています。
暦の上で定められた「吉日(きちじつ)」のひとつで、古くから新しいことを始めるのに良い日とされてきました。
とくに次のような行動が「良い結果につながる日」として信じられています。
・お金を出す(貯金・財布の購入など)
・奉納やお守りの授与
・開業・開店・契約の開始
・結婚・入籍などの慶事
反対に、借金や争いごとなど「増えてほしくないこと」は避けたほうが良いとも言われています。
※「一粒万倍日」でインターネット検索すると対応日がすぐに分かります。
秩父今宮神社のご朱印帳
秩父今宮神社では、色違いの大小2種類のご朱印帳、ご朱印袋が頒布されています。(2025年4月時点)


ご朱印帳のデザインも特徴的で、参拝とあわせて授与品をいただくことが秩父今宮神社ならではの楽しみ方のひとつです。
季節によっては、限定の御朱印帳を頒布していることもあるそうなので、参拝の際にはチェックを忘れずに。
ご朱印の詳細情報
・受付時間 午前9時から午後5時まで
・初穂料 各500円
・ご朱印帳 2種類(大:1500円、小:1200円)
色は「白茶」と「紺」
・ご朱印帳袋 各1600円(色:白茶、紺)
※初穂料は2025年4月時点の情報です。変更となる場合がありますので、最新情報は現地または公式サイトでご確認ください。
秩父今宮神社のお守り
秩父今宮神社では、水の神「八大龍王神」をはじめ、さまざまな神様がお祀りされており、それぞれの神様にまつわる信仰に基づいたお守りが用意されています。
厄除け・病気平癒・学業成就・商売繁盛など、さまざまな願いに応じた種類が用意されています。
このあと、通常お守り・ペット用お守り・おすすめのお守りと、テーマごとにご紹介していきます。
通常お守り
・八大龍王守り
龍の刺繍が施されたお守り。八大龍王のご加護を祈願して
・学業守り (2種類)
学業や各種試験合格の祈願に
・子供守り
可愛い子供の刺繍がほどこされたお守り。子どもの健康・安全の祈願に
・勝守り
「勝」の文字の刺繍が入ったお守り。さまざまな勝利、必勝を祈願して
・開運守り
幸福を呼び込み、人生を明るく導くお守り
・厄除開運守り
災難を避けながら運気も上昇させたい方へ
・交通安全守り (赤、青)
下部に「房(ふさ)」とよばれる飾り紐のついたお守り
・むすび守り (黃、紺、桃)
「縁を結ぶ」にちなみ、おみくじを結んだような形のお守り
・むすび守り (梅花)
ちりめんの梅が付いた手作りのお守り
・美し守り (白、黒)
小さめなサイズで「美」の刺繍の入ったお守り
・水琴鈴 (2種類)
鈴がハート形のお守り (金の鈴:金運 ピンクの鈴:縁結び)
・交通安全ステッカー (赤、金)
八大龍王の「お姿」をデザインしたステッカー
・掛符
木札に「お姿」の文字が入っています (赤紐、黃紐)
・護符 (3種類)
厄除けや幸運を願う神仏の守り札 (今宮神社、八大龍王宮、役小角大神)
・清めの塩
穢や邪気を祓うためのお塩
・浄砂
開運・方災除けに
・絵馬 (2種類)
八大龍王神と菅原道真公の2種類のデザイン
・願掛け狐
願い事を書き入れて、境内の稲荷社にご奉納する小型の狐の置物。
ペット用お守り
マナーの問題もあり、「神域ではペットは入れません」とアナウンスする神社も少なくない中、秩父今宮神社はペットと参拝できる数少ない神社のひとつです。
もちろん、ペット用のお守りも頒布しています。
・ペット守り (赤、青)
ちりめんの足形お守り。首輪などにつけることが出来るデザイン
境内にはペット用の茅の輪もあります。





いつまでもペットと参拝が出来るよう、マナーを守っていきたいですね。
おすすめのお守り
秩父今宮神社(八大龍王宮)でおすすめの授与品は2つあります。
三体守り


1つ目は、「三体守り」です。
三体守りは八大龍王神・神変大菩薩(行者様)・聖観世音菩薩の三体の神仏の力が一つになったお守りです。
三体を重ねて持つことで、神仏のお力をいただくことができます。
- 神変大菩薩(行者様)⋯八大龍王神を祀ったご神徳
- 八大龍王神⋯生命のおおもと(生きる力を授ける)
- 聖観世音菩薩⋯慈悲のお心
三体守りには「神恩感謝」や「家内安全」などさまざまな種類がありますが、「癌封じ」や「ぼけ封じ」などの珍しいものもあります。
一覧表でまとめておきます。
身体守護 | 家内安全 | 事業繁栄 | 癌封じ | 無病息災 | 厄除開運 |
病気平癒 | 方位除け | ぼけ封じ | 神恩感謝 | 学力向上 | 良縁成就 |
一粒万倍 | 商売繁盛 | 心願成就 | 子宝成就 | 合格祈願 | 安産祈願 |
今宮坊にも参拝を
三体守りをいただいたら、今宮坊にも参拝に行きましょう。
秩父今宮神社で授与される「三体守り」は、「八大龍王神」「聖観音菩薩」「神変大菩薩」の三体の神仏にちなんだ、特別なお守りです。
もともと江戸時代までは、八大龍王宮(今宮神社)に参拝した後、今宮坊(観音堂)にも足を運ぶのが巡礼の習わしであったと伝えられています。
明治の神仏分離で両所が分かれた現在でも、三体守りを手にしたうえで両方に参拝することで、三体の神仏のご加護がより強くなるとされています。
今宮坊(観音堂)


※今宮坊は秩父今宮神社から徒歩2分(約100m)ほどの場所にあります。秩父今宮神社の境内に案内板が設置されています。
今宮坊(観音堂)とは?
今宮坊は、秩父三十四観音霊場第十四番札所にあたる観音堂で、聖観世音菩薩を本尊とする寺院です。
古くは八大龍王を祀る今宮神社とともに、神仏集合の形で信仰されてきました。
江戸時代までの巡礼においては、八大龍王宮への参拝後、今宮坊にも参拝するのが習わしとされており、両所を巡る信仰形態が続いてきました。
明治期の神仏分離例により神社と寺院は分離されましたが、現在も観音霊場として参拝が行われています。
本堂には木造の聖観世音菩薩が安置され、観音霊場巡礼や心願成就、病気平癒などを願う人々の信仰を集めています。



秩父今宮神社で参拝した後、三体守りを持って今宮坊の観音様にも参拝することをおすすめします。
三体守りは、バラバラにせずに、そのまま(三体を重ねて)持っておいて下さい。と神社関係者の方からお聞きしています。
白龍守り


二つ目は、「白龍守り」です。
白龍は古代中国において、天上界の皇帝である天帝に仕えていたとされる龍の一種です。
特に空を飛ぶ速度が早く、白龍に乗っていれば他の龍が追いつくことはできず、他の追随を許さない力を持つとされています。
また、白は「再生」や「清浄」を意味し、古代日本では神聖な色とされてきました。
中国から伝わった五行説において、白は「金」に相当し、白龍が吐いたものが地面に入ると金になると伝えられるなど、とても縁起の良いものとされています。
この白竜守りは、授与所で「特別にご神霊が込められたお守り」として案内されている、秩父今宮神社ならではの授与品です。
私自身も実際にいただきましたが、特別感があり、大切に持ちたいと感じるお守りです。
おみくじ
秩父今宮神社では、普通みくじ、水みくじ、龍みくじ、狐みくじが授与されています。


私は特に龍みくじを選びました。
おみくじを引いた後は、お腹の部分に願い事を記入して境内に奉納してもいいのですが、縁起物として持ち帰ってお家に飾るのもおすすめです。


秩父今宮神社の基本情報と交通アクセス
基本情報
神社名 | 秩父今宮神社(ちちぶいまみやじんじゃ) |
御祭神 | 八大龍王神を主祭神に、国常立命、伊邪那岐命、伊邪那美命、天照大御神、須佐之男命、大国主命ほかを祀る |
御神徳 | 水の守護・家内安全・商売繁盛・厄除開運・交通安全・子授け安産・病気平癒など |
創建 | 創建年は不詳。ただし、平安時代(約千年前)には信仰が存在していたと伝わる |
主要祭事 | 龍神祭(4月4日午前)、役尊神祭(6月7日に近い土曜か日曜日)、例祭(9月28日) |
御朱印 | あり(通常のご朱印のほか、龍神にちなんだご朱印も有り) |
所在地 | 〒368-0043 埼玉県秩父市中町16-10 |
TEL | 0494-22-3386 |
駐車場 | 境内入口脇と他の2ヶ所に無料駐車場あり(台数は少なめ) |
トイレ | 境内に清潔なトイレあり |
公式ホームページ | 秩父今宮神社公式ホームページ |
交通アクセス
関越自動車道「花園IC」より国道140号線、皆野寄居バイパス経由 約50分 ※皆野寄居バイパスは有料道路です。詳細は埼玉県道路公社ホームページでご確認下さい | |
西武秩父線「西武秩父駅 」徒歩約10分 秩父鉄道「御花畑駅 」徒歩約5分 ※最新の運賃やその他詳細は各鉄道会社のホームページでご確認下さい ・西武鉄道ホームページ ・秩父鉄道ホームページ ・JR東日本えきねっと | |
地図 | Googleマップで見る |
まとめ
いかがでしたか。
秩父今宮神社では、水の神「八大龍王神」をはじめ、厄除け・病気平癒・学業成就・商売繁盛などにちなんだご朱印やお守りが多数授与されています。
特に、三体の神仏の加護を願う「三体守り」や、白龍のご神霊入り「白龍守り」は、秩父今宮神社ならではの授与品です。
また、龍の形をした陶器入りのおみくじ「龍みくじ」や、犬用の茅の輪が設けられたペット参拝など、個性ある参拝体験ができるのも特徴です。
今宮神社を訪れた際には、あわせて今宮坊(観音堂)にも参拝し、神仏それぞれへの感謝を込める巡拝もおすすめです。
最後までこの記事をお読みくださり、ありがとうございました。
※他の神社の授与品も紹介中です。詳しくはこちらから。






本記事の由緒・ご祭神・ご神徳・彫刻・境内社等に関する情報は、秩父今宮神社の公式ホームページや埼玉県神社庁公式ホームページ「今宮神社」、境内の案内板および関連資料をもとに構成しています。(2025年4月時点の公開情報に基づく)
神名の表記は、「古事記」や「日本書紀」に基づくもの、または一般的な表記を使用しています。ただし、祭神やご神体の名称、ご利益は、地域や神社、神仏習合の影響により異なる場合があります。
神社では、季節や特別な行事にあわせて限定のご朱印やお守りが授与されることがあります。また、頒布を終了した授与品もある可能性があります。最新の授与品情報については、社務所・公式サイト・SNS等をご確認下さい。